2007年11月

2007年11月04日

亀田家騒動を見て 外から見た日本

前回は、「愛」というテーマで、会社時代の尊敬する上司の話を
書いてみました。

今回も、トピックは全く違うのですが、同じテーマをベースに
書いてみます。

トピックは、今話題の「亀田家騒動」について。


事の発端は、皆さんご存知の, 大毅選手試合での反則行為。

その後、記者会見での謝罪、そして試合をした内藤氏
本人への謝罪と続きます。

ここで終わりかと思いきや、今度は兄の興毅選手が出てきての
謝罪会見。

背景は、最初の大毅選手の会見に対して、

「本人が何も言わずに、あれじゃ謝罪になっていない」

という関係者の反応。

確かに、ご本人は会見で何も話しませんでした。
でも、あれは、話さないよりは、話せる状態では
なかった、とも判断できるかと思います。

さて、アメリカ的に言うと、彼が本当に衰弱しているか、
実際はそうでもなかったか、2つの可能性があるとき、
ワーストケースを想定して対応をします。

つまり、本当に衰弱している場合を想定して、
話を進めます。じゃないと、本当に衰弱している
場合に、そうじゃないという対応をして衰弱が
進むと、責任問題、訴訟問題に発展しますからね。

日本はというと、先日の朝青龍の協会の対応も
そうでしたが、「どうせ仮病だろう」という
一方的な判断をして、体育会的な対応を
とろうとします。

でも、こうした場合、ワーストケースを想定しないと、
選手生命に関わるので、本当に、1人の選手生命を
外野が決める事になります。

ところで、外野、と書きましたが、中には関係者
もいます。関係者は、選手を育てるはずの組織、
ですよね?

さて、話を試合をした大毅選手に戻します。

今の話に基づき、ワーストケースを想定して
対応を考えて見ます。

報道によると、現在も大毅選手は似たような衰弱状態が
続いているとのこと。

そんな彼の復帰プランを聞いてびっくりしました。

何と、もう一回謝罪会見をしてから全てが
始まるそうです。

ちょっと考えてみてください。18歳の未成年が、
短期間に栄枯盛衰を経験して衰弱しているときに、
自分の復帰は再び大勢の前での謝罪会見を
してから、なのです。 

本人がそれを考えたら、衰弱の回復は
早まるでしょうか?

いや、ここもワーストケースを考えて、
無事に回復するか、も考慮すべきかと思います。
18歳といえば、多感でまだ土台がしっかりしていない時期。
ちょっとレールを踏み外すと、どんどん
方向を外れる時期です。これは、メディアの
露出に関係なく、全ての18歳に言えると思います。

もう一度いいますが、メディアの露出に関係なく、
です。18歳は18歳。

さて、今度は兄の興毅選手。反省と再起をかけて、
メキシコにいくと発表がされました。ここでの
関係者の反応は、

「野放しにするのか!」

その声に素早く対応したジムは、トレーナーを派遣し、
毎日レポートを提出することを義務付けた、と
発表しました。

メキシコ行き、皆さんはどう思いました?
私は、最初聞いて、こんな風に思いました。

外国にでるのは、それだけで修行の要素があると
思います。食事、文化、言語。毎日が自分発見で、
それだけで、最高の、自分見つめなおしの機会を
提供してくれます。

きっと、メキシコで何かに気づき、何かを
学ぶだろうと思いました。

が、関係者の反応は、

「野放し」

野放しっていうのは、刃物を持って銀座を歩いている人を
そのままにするときに言う言葉ですよ。

あるいは、お隣の国が核を持っていても、
国が何も対応をしない時にいう言葉です。

1人の若者に、大勢の大人が寄ってたかって、
なんか「いじめ」に見えちゃうのは私だけでしょうか?


さて、まとめてみます。

大毅選手にしても、興毅選手にしても、まあ、
今までの素行、言動は褒められたものではないですよね。

そのイライラが、今回の反応につながっている気がします。

ちなみに、このイライラは、今までの素行をみた「時間」に比例
しますよね。つまり、報道された時間に、です。

でも、世間一般には、これくらいの18才、大勢いますよ。
そして、その大勢は、いろいろ学んで改心していきます。

その手助けをするのが、周りの大人の責任かと思います。

さて、今回の騒動で、ひときわ目立ったのが
内藤選手の大人の対応。

特に、最高の名言が、兄の興毅選手が謝罪会見をすると
聞いたときのこの一言。

「いや、既に謝罪はしてもらっているし。。。
誰に謝罪するんでしょうか?」



いい教訓を学んだ2人に、大人が、どうやって
新しい道を見つけるか親身に探ってあげる。

親身に。。。これが、「愛」だと思います。

彼らが、心技体ともに良い選手に成長するには
何がベストか?

彼らの為を考えるのが、大人の仕事かと思います。
その大人が、自分の感情をコントロールできないで、
謝罪を強要し続けるのって、許容範囲の狭い
社会に写ってしまいます。

なんか、長いブログになりましたが、
前のブログに頂いたコメントのように、私も、
日本に「愛」が足りない気がするんですよね。

次から次へと、何か槍玉を探している気がする。

そして時には、その槍玉に関係のない怒りもあわせて
ぶつけているようにも見える。

子供は社会、国の反映です。
18歳は、日本ではまだ未成年です。

彼が殺傷でもしたら話は別ですが、スポーツでの反則。
もっと、愛をもって助けてあげたいですね。

そして、我々大人も、考えるときだと思います。
社会の出来事に、どう反応するかで我々の価値が
決まりますから。

実は、知り合いと直接この話をすると、皆
同じ反応をするんですよね。いわゆる、日本に
愛が欠けている論。

なので、直接の知り合いの中では日本はしっかり
しているんですが、世の反応、掲示板などをみると、
まだやり場のない怒りを感じたりします。

もっと、温かい目でみてあげたいですね。

やはり、キーワードは「愛」だと思います。


では、長くなりましたが、今日はこの辺で。

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コマースジャングル代表
礒 一明

アメリカ発の情報商材で情報起業 - ブログトップへ

2007年11月01日

尊敬する上司

今日は、以前メルマガで書いたことを
そのまま投稿します。

今回の投稿をベースに、いくつか関連投稿を
していきたいと思います。

私は、独立する前はソニーに勤めていたわけですが、
12年の勤務中、大勢の上司と出会うことになりました。

その中で、圧倒的な存在で、尊敬していた上司がいます。
それは、私が新入社員の時の上司。

当時、私は海外セールス&マーケティングの部門に
いました。そこに、アメリカ11年のその上司がやってきます。

アメリカ留学経験があった私は、その時点で最初から
好意的な印象を持ちました。

で、あれは、まだ着任直後のこと。

「礒ちゃん、台湾に行くぞ!」

当時、私は新入社員。ソニーでの初出張は、こうして
突然に決まります。

とは言っても、一体出張って、何をするんだろう?

とりあえず、身一つで出かけます。

行きの飛行機で、上司が隣に座り、私が出張に
同行したワケと、今回の出張のポイントを
話してくれます。

「あなたが台湾の担当なのだから、今回をきっかけに、
現地をよく勉強してきなさい。担当を中心にビジネスが
進むべきで、私は、それをサポートする
だけだ。」

「今回私が出かけて、相手の社長、セールス、
マーケティング、工場長含めて、いろいろな質問をします。
私が何を質問して、どんな答えを得るか、それを見て
学ぶといい」

それまで、新入社員というのもあり、戦略的なことは
上が決めていたが、今後は自分も関われるらしい。
有難い話だ。

で、現地に着きます。すると、
暑い! 日本に負けないくらい蒸し暑い。

まずはホテルでシャワーだな、と思っていると、
その足でそのまま電気街を回る。(げ、まじ?)

そして、一軒一軒店に入っては、店長に挨拶をして、
売れ行きや他社状況などを聞いていく。

外は蒸し風呂、店内は冷房で、ワイシャツは
みるみる濡れタオルと化していく。

それと比例するように、どんどん集中力は
下がる。

こんな蒸し風呂地獄が一通り済むと、夜は現地の
駐在員と食事。

既に疲れていたので、ルームサービスで済ましたいと
考えていた私は甘かった。

その食事中、噛む暇もないくらい、その上司の
質問が相次ぐ。ノートをとりきれないので、
感じることに集中する。

あの鰻は本当においしかったが、朦朧とした中で、
気絶しないよう、眠らないようにしていたのだけが
思い出される。

それにしても、この人の集中力は、どこからくるんだろう?
どうしてこんなに、次から次へと質問が出るだろう?
ビジネスの何を見極めたいのだろう?

そんな初歩的な事ばかりを考えて、あっと言う間の
初出張は終わった。

その後。。。

予告どおり、東京で通常業務に戻った後も、
新人の私に実にいろいろな事を任せてくれる。

ある時、戦略モデルの特別価格のことで、いくつか
シミュレーションをして上司の決済を仰いだ。

それぞれ一長一短があり、それをそのままぶつけてみた。

すると一言、

「あなた、この問題をとても良く考えたな。いい事だ。」

この上司は、本当に褒め上手だった。実際、このときは、
こう褒めるのが唯一の方法だった気がする。

所詮新入社員で、そんな斬新なアイデアがあった
ワケではない。それでも、何かを褒めてくれる。

こんなやりとりをするうちに、仕事はどんどん楽しくなり、
マーケティングにも自分なりに夢中になっていった。

セールスマーケティングから、商品企画というメーカーの
中枢へ異動したのも、上司の後押しがあったからだ。

そうして数年経って、ある事に気づいた。

自分は、どこに行っても、あの上司に、進化した姿を
見せたいと思って頑張っているのかも知れない、と。

そんな話を、飲んだときに、元同じ部だった先輩に
したら、その人も全く同じだと言っていた。

ちなみにその先輩は、今、某日系アメリカ本社の社長で
日米を飛び回る要職についている。


これって何なのだろう?

こんな、人への粘着力、私はそれまで経験したことがない。

その時は、何かが分らなかったが、後年分ってきた。

それは。。。



「愛」なんだ。

いきなり、ビジネスブログで愛などと言うのは、
クサイかも知れない。

でも、その上司は、今思っても、部下を育てよう、
次世代に自分の知っていることを伝えよう、という
「愛」に満ちていた。

愛だから、見返りは期待していない。

ほんとに、無条件なのだ。

Tubeの歌にもあるではないか。

「恋とは奪い合い続け、愛とは与え続けていくこと」


この、「無条件の愛」に勝るものはない。


経営は愛だ、と言うと誤解を受けそうだが、
結局、一番大切なものはとてもシンプルな気がする。




なんか、今日はとても変わったブログになってしまいました。

ただ、長年伝えたかったことなので、書いてみて
すっきりしました。


起業論、マーケティング論、経営論、幸福論、
これらは、元を辿るととってもシンプルなことが
ベースになっていると思う、今日この頃です。

この、「愛」をテーマに、いくつか関連投稿を
してみたいと思います。

では本日は以上です。


コマースジャングル代表
礒 一明


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■メールアドレス
プロフィール
礒 一明(Kazuaki Iso)
人生最適化スピリチュアルライフコーチ
米国法人Kaz Iso International代表取締役

スピリチュアル系メルマガ読者数日本一(6万人)のメルマガ、【人生最適化のヒント】発行者。人生の全ての出来事にはその人が一番幸せになる為のスピリチュアルな答えが隠されている、という考えのもと、全ての人に【最適な】人生を見つける人生最適化のコンセプトを世界中の人に広めるミッションを日米で展開中。横浜生まれ、アメリカ在住20年。

現在は南カリフォルニアに在住、年に数回帰国しては、スピリチュアルワークショップを開催、これまでに数千人の人生最適化をサポート。

礒 一明 ビジネス略歴

独立前は、ソニーアメリカでE-Commerceを社内起業、インターネット黎明期からアメリカITビジネスに深く関わる。オンラインでは当時売れないと言われていた、テレビなどのAV製品の売り上げを半年で7倍にする。その後、帰任通知を機に独立を決意、アメリカで起業。アメリカの健康食品小売りという激戦区で、オンライン部門全米一番の売り上げ成績を収める。その後、インターネットビジネスコンサルタントとして2005年より日本参入、そして、「神秘体験」をきっかけにスピリチュアルライフコーチに転身、現在に至る。

会社退職から起業に至るのに、大きなドラマが待っていました。
ご興味ある方は、以下、スピリチュアルな起業物語、でお読み頂けます。
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