2009年12月
2009年12月19日
愛のある経営
世界の意識があがり、次元上昇が進むと、
スピリチュアル的に高い意識は、世界の
あらゆるところで見え始めると言います。
スピリチュアルで最高に高い波動は、愛。
そして、愛に基づく行動、決断は、あらゆる
分野で見え始めると言われています。
あらゆる分野とは、政治、経済、経営、社会、
教育現場、などなど、です。
その中で、今日は、経営と愛に関して
とりあげてみたいと思います。
先日、ヤンキースの松井選手が、長年親しんだ
ヤンキースを離れ、エンジェルスに移籍しました。
ちょうどタイムリーなので、今日はこの事例を
例に話してみたいと思います。
松井選手の、ワールドシリーズでの活躍は、
ご存じの方も多いでしょう。メジャーリーグでは、
ポストシーズンで活躍してなんぼと言われる中で、
ワールドシリーズMVPはメジャーリーガーにとって、
もっとも価値のある記録と言えるでしょう。
さて、こうした大活躍をみせたMVPの松井選手に、
GMのブライアンキャッシュマンは、松井の価値を
下げようとする発言を続けます。
「彼がなんと言おうと、私は彼をDHとしてしかみていない」
(守備をする選手よりDHだけの選手の方が年俸が安くて済む)
「我々にとって先発の確保、外野手の確保の優先順位が高く
DHは3番目だ」
(あなたはうちにとって優先順位は高くないという明言)
(ペティート投手再契約で念願の先発確保ができて)
「一番重要な投手確保ができて、補強はとてもうまく
いっている。DHを無理にとらなくてもうちは困らない」
「DHは市場に溢れて買い手市場なので、時間が
経てば経つほどDHの市場価値は下がるだろう」
(どんな安い提示でも飲んだ方がいいぞという牽制)
「松井にジャパンマネーがついてくるというが、
それはfalse(嘘)でヤンキースはあくまで
プレーで判断する。」
(松井の広告効果は一説には年間80億と言われ、
この発言こそが嘘)
さて、こうした発言ですが、これらは、契約を有利に
進める為の、あるいは、獲得の熱意が低いことを
それとなく知らせる、契約社会の常套手段です。
契約社会のアメリカでは、今に始まったことでは
ありません。
ただ、同時に、今回の例は、その中でも極端な例でした。
アメリカ人の中でも違和感を感じる人が大勢いたようで、
今回のブライアン・キャッシュマンのMVPに泥を塗る
発言に対するニューヨーカーの反発が、ニュースに
なっていました。
実は、ヤンキースという球団は、今回に限らず、
例年こうした「愛のない」対応を繰り返しています。
近年では、バーニー・ウィリアムスの退団が
良い例でしょう。生え抜きでヤンキース一筋の
バーニーが、衰えはみせたものの、まだ周りも
本人ももう一年はできると言われた年に、
ヤンキースは契約提示さえしないで、
大スターがひっそりと球団を去ります。
同じ生え抜きのポサダ捕手が、この応対をみて
メディアにこぼします。
「あれだけの功労者にああいう対応をするなんて、
数年後に自分がどう放り出されるかをみている
ようだ。こんな球団に残りたいか自分も慎重に
考えたい」
さて、以上がいきさつの概要ですが、ここから
愛の経営について一言。
経営は利益を残してなんぼなので、契約を前に
少しでも有利に進めたい気持ちはわからないでも
ありません。
しかし、安い金額を提示したかったら、そうしたら
良いと思うのです。それを、功労者の価値を
下げる発言をする必要はないわけです。一連の
キャッシュマンの発言には、残念ながら
全く愛を感じません。
これは、日本の球団でも同じ現象を時折見かけます。
数年前の中日で、選手の契約更改に
あたり、選手が次々と球団への忠誠心が
下がるとこぼした時がありました。
全ての発言を覚えていませんが、
球団社長の言葉が、愛ではなく、
キャッシュマン式価値を下げる
コメントの羅列で、選手が
一気に温度がさめた、という報道が
続きました。
これも、同様に、高い年俸提示ができない
なら、それをそのまま話せばよいと思います。
相手の価値を下げる必要はないのです。
例えば、ですが、球団が優勝できなかったので
経営事情があまり芳しくない。ひいては
今年はこれだけだが、優勝をすればそれに
見合う年俸を用意したい、とか言われたら、
同じ低い年俸でも選手の気分が変わります。
相手の価値を下げると、時には相手の
セルフイメージを変えてしまい、ひいては
その会社にダメージが戻ってきます。
さて、上記のように、自分では活躍を
したと思っていながら、年俸を抑える
ために価値を下げる発言をされるのが
どれほど温度が下がるか、私も経験が
あるのでよく分かります(笑)
会社時代、若くしてディレクターへの昇進
が発表された後、人事担当者が言った言葉
がこれ。
(事業戦略として事業全体をみている時)
「ああ、秘書みたいな事やってるのね」
「他の人でもできるんじゃないの?」
「あんまり頑張りすぎない方がいいよ」
後から聞いた話では、要は、年功序列の
バランスがあるので、私だけ給料を
あげられないということだったのですが、
だったらそう言えばいいんです!
人事が、超優秀社員の(笑)モチベーションを
わざわざ下げることを言うのは、
何をする為に人事にいるんだろうと
思ったのを覚えています。
ま、ちなみに、私はこのコメントも
大きな引き金で会社への温度が一気に
冷めて、結果その後ほどなく退職したわけですが、
それらの全ては、私が独立し、今の仕事をする
伏線だったことが後に分かり、今ではすべてを
ゆるしています :) 同時に、これが愛のない
コメントだったという見解は変わりません。
愛のない経営には、愛のないプレーヤー(社員)
が集まります。愛のない組織は、お金や名誉欲
だけでつながっているので、基盤がもろい
組織になります。ヤンキースが、球界一の
大枚をはたいて、過去8年間優勝から
遠ざかったのも、ヤンキースの愛のない
スタイルが影響していると思っています。
愛と経営。
まったく結ぶつかない2つに思えますが、
経営は人なり。人は愛なり。
そう考えると、これからは、愛のある
経営が大切な時代になってくるのだと思います。
愛のある経営は、日本から発信して、世界に
広めたいですね。
では、今日は以上です。
最後までお読み頂き、有り難うございます。
コマースジャングル代表
礒 一明
スピリチュアル的に高い意識は、世界の
あらゆるところで見え始めると言います。
スピリチュアルで最高に高い波動は、愛。
そして、愛に基づく行動、決断は、あらゆる
分野で見え始めると言われています。
あらゆる分野とは、政治、経済、経営、社会、
教育現場、などなど、です。
その中で、今日は、経営と愛に関して
とりあげてみたいと思います。
先日、ヤンキースの松井選手が、長年親しんだ
ヤンキースを離れ、エンジェルスに移籍しました。
ちょうどタイムリーなので、今日はこの事例を
例に話してみたいと思います。
松井選手の、ワールドシリーズでの活躍は、
ご存じの方も多いでしょう。メジャーリーグでは、
ポストシーズンで活躍してなんぼと言われる中で、
ワールドシリーズMVPはメジャーリーガーにとって、
もっとも価値のある記録と言えるでしょう。
さて、こうした大活躍をみせたMVPの松井選手に、
GMのブライアンキャッシュマンは、松井の価値を
下げようとする発言を続けます。
「彼がなんと言おうと、私は彼をDHとしてしかみていない」
(守備をする選手よりDHだけの選手の方が年俸が安くて済む)
「我々にとって先発の確保、外野手の確保の優先順位が高く
DHは3番目だ」
(あなたはうちにとって優先順位は高くないという明言)
(ペティート投手再契約で念願の先発確保ができて)
「一番重要な投手確保ができて、補強はとてもうまく
いっている。DHを無理にとらなくてもうちは困らない」
「DHは市場に溢れて買い手市場なので、時間が
経てば経つほどDHの市場価値は下がるだろう」
(どんな安い提示でも飲んだ方がいいぞという牽制)
「松井にジャパンマネーがついてくるというが、
それはfalse(嘘)でヤンキースはあくまで
プレーで判断する。」
(松井の広告効果は一説には年間80億と言われ、
この発言こそが嘘)
さて、こうした発言ですが、これらは、契約を有利に
進める為の、あるいは、獲得の熱意が低いことを
それとなく知らせる、契約社会の常套手段です。
契約社会のアメリカでは、今に始まったことでは
ありません。
ただ、同時に、今回の例は、その中でも極端な例でした。
アメリカ人の中でも違和感を感じる人が大勢いたようで、
今回のブライアン・キャッシュマンのMVPに泥を塗る
発言に対するニューヨーカーの反発が、ニュースに
なっていました。
実は、ヤンキースという球団は、今回に限らず、
例年こうした「愛のない」対応を繰り返しています。
近年では、バーニー・ウィリアムスの退団が
良い例でしょう。生え抜きでヤンキース一筋の
バーニーが、衰えはみせたものの、まだ周りも
本人ももう一年はできると言われた年に、
ヤンキースは契約提示さえしないで、
大スターがひっそりと球団を去ります。
同じ生え抜きのポサダ捕手が、この応対をみて
メディアにこぼします。
「あれだけの功労者にああいう対応をするなんて、
数年後に自分がどう放り出されるかをみている
ようだ。こんな球団に残りたいか自分も慎重に
考えたい」
さて、以上がいきさつの概要ですが、ここから
愛の経営について一言。
経営は利益を残してなんぼなので、契約を前に
少しでも有利に進めたい気持ちはわからないでも
ありません。
しかし、安い金額を提示したかったら、そうしたら
良いと思うのです。それを、功労者の価値を
下げる発言をする必要はないわけです。一連の
キャッシュマンの発言には、残念ながら
全く愛を感じません。
これは、日本の球団でも同じ現象を時折見かけます。
数年前の中日で、選手の契約更改に
あたり、選手が次々と球団への忠誠心が
下がるとこぼした時がありました。
全ての発言を覚えていませんが、
球団社長の言葉が、愛ではなく、
キャッシュマン式価値を下げる
コメントの羅列で、選手が
一気に温度がさめた、という報道が
続きました。
これも、同様に、高い年俸提示ができない
なら、それをそのまま話せばよいと思います。
相手の価値を下げる必要はないのです。
例えば、ですが、球団が優勝できなかったので
経営事情があまり芳しくない。ひいては
今年はこれだけだが、優勝をすればそれに
見合う年俸を用意したい、とか言われたら、
同じ低い年俸でも選手の気分が変わります。
相手の価値を下げると、時には相手の
セルフイメージを変えてしまい、ひいては
その会社にダメージが戻ってきます。
さて、上記のように、自分では活躍を
したと思っていながら、年俸を抑える
ために価値を下げる発言をされるのが
どれほど温度が下がるか、私も経験が
あるのでよく分かります(笑)
会社時代、若くしてディレクターへの昇進
が発表された後、人事担当者が言った言葉
がこれ。
(事業戦略として事業全体をみている時)
「ああ、秘書みたいな事やってるのね」
「他の人でもできるんじゃないの?」
「あんまり頑張りすぎない方がいいよ」
後から聞いた話では、要は、年功序列の
バランスがあるので、私だけ給料を
あげられないということだったのですが、
だったらそう言えばいいんです!
人事が、超優秀社員の(笑)モチベーションを
わざわざ下げることを言うのは、
何をする為に人事にいるんだろうと
思ったのを覚えています。
ま、ちなみに、私はこのコメントも
大きな引き金で会社への温度が一気に
冷めて、結果その後ほどなく退職したわけですが、
それらの全ては、私が独立し、今の仕事をする
伏線だったことが後に分かり、今ではすべてを
ゆるしています :) 同時に、これが愛のない
コメントだったという見解は変わりません。
愛のない経営には、愛のないプレーヤー(社員)
が集まります。愛のない組織は、お金や名誉欲
だけでつながっているので、基盤がもろい
組織になります。ヤンキースが、球界一の
大枚をはたいて、過去8年間優勝から
遠ざかったのも、ヤンキースの愛のない
スタイルが影響していると思っています。
愛と経営。
まったく結ぶつかない2つに思えますが、
経営は人なり。人は愛なり。
そう考えると、これからは、愛のある
経営が大切な時代になってくるのだと思います。
愛のある経営は、日本から発信して、世界に
広めたいですね。
では、今日は以上です。
最後までお読み頂き、有り難うございます。
コマースジャングル代表
礒 一明