2013年03月02日
落胆という経験について
先日、娘が中学受験をしました。英語をキープしたいかもと考えて、英語の試験がある中学を受けたのですが、残念ながら不合格。
まあ、実は、試験が終わった後で、どうだった?と聞くと、質問の意味がちょっと分かりにくかったけど、全部書けた!とポジティブに語っていて、これは、日本の減点式採点法では、微妙かも、と思っていたので、大人としてはやや予測された結果でありました。
さて、両親の離婚さえも、ポジティブに元気に乗り切った娘ですが、震爾任垢・☆・w)今回は、かなり落胆をした模様。メールをしてみましたが、なかなか返事が来ません。
これまで順風満帆だった娘の人生で、彼女が最初に味わった大きな落胆だったような気がします。
落胆もあり、また、男性エネルギーが強い娘は、多少家でも荒れたようで(笑)、息子がその状況を知らせるメールをくれました。
息子によると、落ちて数日経ってから、少し時差を経て落胆の波が押し寄せたようで、そこから派生して、学校に行きたくない、アメリカに戻りたい、と、かなり荒れているとのこと。
娘の落胆の一番の原因は、これまでポジティブで、優等生で、模範的な姿ばかりをみせてきて、今回も、受験前から自信満々、と話していたのに不合格となり、家族にも、学校のクラスメートにも、この姿を見せたくないという気持ちが働いているかと感じました。
ここで、考えました。きっと時間が癒してくれるだろうけれど、何か、この出来事を、別の視点から見られる手助けはできないだろうか、と。そこで、ふとひらめきました。そう、私も、受験で落ちる落胆を経験していたのです。しかも、付属高校から、付属大学に行く権利を蹴って受験をして落ちたものだから、かっこわるいし、同級生は皆春から大学生で、私一人浪人生で予備校通いとなるおまけつきでした。そこで、娘に、その経験を書いたメールを送りました。
すると、すぐに返事が来ました。
「そうなんだ〜パパもそんなことあったんだ」
その後、すぐにいつものメールやりとりが再開し、週末にはスカイプ。明るく、今回のことを一緒に振り返ることができました。
そこで、娘に話したこと。それは、落胆の経験の大切さ。
落胆を経験せずに大人になると、落胆を乗り切る強さが生まれない。なので、今のうちに、できるだけがっかりするといい。そして、がっかりしたら、しばらく休んで、たくさん寝て、でもしばらく経ったら、前を向いて、今度はもっと強く歩き始めるんだ。
こんな趣旨で話すと、娘はわかったようでした。
落胆は大切な経験。
大人になっても、私たちは定期的に落胆を経験します。
そして、それを乗り越える度に強くなっていきます。
では、最後に、私が娘に送ったメールを掲載してみます。
少し長くなるので、お時間がある方のみお読みください。
--------------------------------------------------------
めいちゃん、パパだよ。今日は、パパの高校生の時のお話を書いてみるね。
パパは、付属高校に行ってたんだ。ふぞく高校って、同じ大学にそのまま試験なくて入れる高校。
そこに行ったのは、もう受験の勉強したくないって思ったんだよね。で、入ったら、その学校が、規則(きそく、ルール)ばっかりで、全然楽しくなかったの。だから、その大学に行くのやめて、他の大学の受験することにしたんだ。
みんなと違う大学行くぞーっていって、友達と遊ぶのもやめて、毎日勉強ばっかりしてた。
そして、受かったぞーって言う日を楽しみにしていた。有名な大学だったから、入ったらヒーローになるかな、とか考えていた。だけどね、落ちちゃったんだ。頑張ったんだけどね。
大切な試験だったから、ちょっと緊張もしちゃっていたかも。
悔しかったし、がっかりしたかな。あと、学校の友達に言うのも恥ずかしかった。
一番いやだったのは、友達は皆、春に大学生になるんだよね。なのにパパだけ、塾に通って、もう1回、来年受験し直すことになったんだ。かっこ悪い気もして、がっかりしたんだよね。
でも、今、大人になって、あのとき、悔しいけどがんばって、悔しさを乗り越えて、とっても強くなった気がする。今、パパは、前より強くなったけど、それは、あのときに頑張ったこと、悔しかったけど、それを乗り越えたことが、とっても大きかったと思う。
失敗と思うことを乗り越えると、人は強くなるからね。
パパ、あの時、試験に落ちて良かったなと思うんだ。だって、今、その時のお話をめいちゃんにできるからね。そして、めいちゃんも、いつか大人になって、子供ができたら、そして、もしめいちゃんの子供が何かでがっかりしたら、めいちゃんの試験のお話をしてあげられるね。
悔しい気持ちがわかる人が話すと、心に届くからね。
今回、悔しいと思うけど、でも、とっても良い経験をしたと思うよ。
何もかも思った通りにいって大人になると、弱い大人になるからね。
$;W$$$H$+$r$9$kEY$K!"$_$s$J6/$/$J$C$F$$$/$s$@$h$M!#
いろいろ考えると思うけど、疲れたら、休憩するといいよ。おいしいもの食べたり、テレビみたり、本を読んだり。そしてね、3回寝て、5回寝て、10回寝て、30回くらい寝ると、結構忘れて、全部が楽しくなってくるよ。
じゃ、しばらくゆっくりして、おいしい餃子でも食べて、またスカイプしようね。
めいちゃんが大好きなパパより。
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パーソナルなメールで、公開しようか迷ったのですが、お子さんが不合格の方は他にもいるでしょうから、何かのヒントにでもなれば幸いです。
まあ、実は、試験が終わった後で、どうだった?と聞くと、質問の意味がちょっと分かりにくかったけど、全部書けた!とポジティブに語っていて、これは、日本の減点式採点法では、微妙かも、と思っていたので、大人としてはやや予測された結果でありました。
さて、両親の離婚さえも、ポジティブに元気に乗り切った娘ですが、震爾任垢・☆・w)今回は、かなり落胆をした模様。メールをしてみましたが、なかなか返事が来ません。
これまで順風満帆だった娘の人生で、彼女が最初に味わった大きな落胆だったような気がします。
落胆もあり、また、男性エネルギーが強い娘は、多少家でも荒れたようで(笑)、息子がその状況を知らせるメールをくれました。
息子によると、落ちて数日経ってから、少し時差を経て落胆の波が押し寄せたようで、そこから派生して、学校に行きたくない、アメリカに戻りたい、と、かなり荒れているとのこと。
娘の落胆の一番の原因は、これまでポジティブで、優等生で、模範的な姿ばかりをみせてきて、今回も、受験前から自信満々、と話していたのに不合格となり、家族にも、学校のクラスメートにも、この姿を見せたくないという気持ちが働いているかと感じました。
ここで、考えました。きっと時間が癒してくれるだろうけれど、何か、この出来事を、別の視点から見られる手助けはできないだろうか、と。そこで、ふとひらめきました。そう、私も、受験で落ちる落胆を経験していたのです。しかも、付属高校から、付属大学に行く権利を蹴って受験をして落ちたものだから、かっこわるいし、同級生は皆春から大学生で、私一人浪人生で予備校通いとなるおまけつきでした。そこで、娘に、その経験を書いたメールを送りました。
すると、すぐに返事が来ました。
「そうなんだ〜パパもそんなことあったんだ」
その後、すぐにいつものメールやりとりが再開し、週末にはスカイプ。明るく、今回のことを一緒に振り返ることができました。
そこで、娘に話したこと。それは、落胆の経験の大切さ。
落胆を経験せずに大人になると、落胆を乗り切る強さが生まれない。なので、今のうちに、できるだけがっかりするといい。そして、がっかりしたら、しばらく休んで、たくさん寝て、でもしばらく経ったら、前を向いて、今度はもっと強く歩き始めるんだ。
こんな趣旨で話すと、娘はわかったようでした。
落胆は大切な経験。
大人になっても、私たちは定期的に落胆を経験します。
そして、それを乗り越える度に強くなっていきます。
では、最後に、私が娘に送ったメールを掲載してみます。
少し長くなるので、お時間がある方のみお読みください。
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めいちゃん、パパだよ。今日は、パパの高校生の時のお話を書いてみるね。
パパは、付属高校に行ってたんだ。ふぞく高校って、同じ大学にそのまま試験なくて入れる高校。
そこに行ったのは、もう受験の勉強したくないって思ったんだよね。で、入ったら、その学校が、規則(きそく、ルール)ばっかりで、全然楽しくなかったの。だから、その大学に行くのやめて、他の大学の受験することにしたんだ。
みんなと違う大学行くぞーっていって、友達と遊ぶのもやめて、毎日勉強ばっかりしてた。
そして、受かったぞーって言う日を楽しみにしていた。有名な大学だったから、入ったらヒーローになるかな、とか考えていた。だけどね、落ちちゃったんだ。頑張ったんだけどね。
大切な試験だったから、ちょっと緊張もしちゃっていたかも。
悔しかったし、がっかりしたかな。あと、学校の友達に言うのも恥ずかしかった。
一番いやだったのは、友達は皆、春に大学生になるんだよね。なのにパパだけ、塾に通って、もう1回、来年受験し直すことになったんだ。かっこ悪い気もして、がっかりしたんだよね。
でも、今、大人になって、あのとき、悔しいけどがんばって、悔しさを乗り越えて、とっても強くなった気がする。今、パパは、前より強くなったけど、それは、あのときに頑張ったこと、悔しかったけど、それを乗り越えたことが、とっても大きかったと思う。
失敗と思うことを乗り越えると、人は強くなるからね。
パパ、あの時、試験に落ちて良かったなと思うんだ。だって、今、その時のお話をめいちゃんにできるからね。そして、めいちゃんも、いつか大人になって、子供ができたら、そして、もしめいちゃんの子供が何かでがっかりしたら、めいちゃんの試験のお話をしてあげられるね。
悔しい気持ちがわかる人が話すと、心に届くからね。
今回、悔しいと思うけど、でも、とっても良い経験をしたと思うよ。
何もかも思った通りにいって大人になると、弱い大人になるからね。
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いろいろ考えると思うけど、疲れたら、休憩するといいよ。おいしいもの食べたり、テレビみたり、本を読んだり。そしてね、3回寝て、5回寝て、10回寝て、30回くらい寝ると、結構忘れて、全部が楽しくなってくるよ。
じゃ、しばらくゆっくりして、おいしい餃子でも食べて、またスカイプしようね。
めいちゃんが大好きなパパより。
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パーソナルなメールで、公開しようか迷ったのですが、お子さんが不合格の方は他にもいるでしょうから、何かのヒントにでもなれば幸いです。
luckykaz at 05:26│Comments(0)│TrackBack(0)